2019年6月23日に開催されるJARL第8回社員総会に関する情報提供サイトです。
2019年5月10日提出
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2019年5月 日
〒170-8073
東京都豊島区南大塚3-43-1 大塚HTビル6階
一般社団法人日本アマチュア無線連盟
会長(代表理事) 髙尾 義則 殿
一般社団法人日本アマチュア無線連盟社員
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(コールサイン及び署名)
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(コールサイン及び署名)
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(コールサイン及び署名)
社員提案権行使書
私たち一般社団法人日本アマチュア無線連盟(以下「JARL」といいます。)社員有志(以下「JARL社員有志」といいます。)は、JARLの総社員の議決権の30分の1以上の議決権を有する社員として、本書をもって、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(以下「法」といいます。)第43条第2項の規定に基づき、下記1.に記載する議題(以下「本件議題」といいます。)を、2019年6月23日開催予定のJARL第8回定時社員総会(以下「本総会」といいます。)における社員総会の目的とすることを請求するとともに、法第44条の規定に基づき、本件議題について下記2.に記載する議案を提出いたしますので、法第45条第1項及びJARL定款第35条第3項の規定に基づき、当該議案の要領及び提案の理由等を社員に通知することを請求いたします。
記
1.社員総会の目的事項(議題)
理事髙尾義則及び理事日野岳充 解任の件
2.議案の要領及び提案の理由等
(1)解任理事
会長(代表理事) JG1KTC 髙尾 義則
専務理事(常勤) JE1KAB 日野岳 充
(2)解任の理由
私たちJARL社員有志は、以下の理由により、JARLの現執行部、すなわち髙尾会長及び日野岳専務理事によるJARLの運営を是認することは、到底できません。そこで、髙尾会長及び日野岳専務理事の解任を求める次第です。
① JARL存続の危機
JARLの2018年度収支予算は、約3900万円の赤字予算でしたが、2018年度決算は、予算よりも悪化し、大幅な赤字決算になることが見込まれています。本来、組織としては、赤字運営ではなく、収支が均衡した黒字運営を目指すべきであり、2018年度赤字決算というだけで、髙尾会長及び日野岳専務理事は執行部として失格であります。
また、2019年度収支予算案も、相変わらずの赤字予算です。髙尾会長及び日野岳専務理事が作成した2019年度収支予算案は、年間で3700万円の赤字、1日約10万円の赤字を生む予算です。驚くべき数字です。
JARLは、1994年の「前納会費値上げ直前の特需」により蓄えられた資産を毎年の赤字に補填することにより、かろうじて存続してきました。しかし、もはや蓄えは7億円程度しかなく、あとわずか10年程度で、蓄えが枯渇することが予想されています。
蓄えが枯渇するとき、我らがJARLは破綻します。絵空事ではありません。
日本のアマチュア無線界を支えてきた我らの組織を、我々の世代で破綻させてよいのでしょうか。後輩たちに、きちんと継承しようではありませんか。
髙尾会長及び日野岳専務理事は、JARLの支出には手をつけず、闇雲な「会員拡充」に盲進してきました。しかし実際には、会員数の増加どころか、会員数の減少を食い止められていないことは、ご存じの通りです。
むしろ、髙尾会長及び日野岳専務理事は、3年以上の継続会員に対し1ヶ月の会員期間延長を含め、種々のキャンペーンを始めました。ハムフェアの会員入場料がいつのまにか値下げされていたことは、会員の皆さんはご存じでしょうか。現執行部による無節操な値下げは、JARLの貴重な収入源を毀損するだけです。
現執行部に任せていては、JARLを存続の危機に陥れます。髙尾会長と日野岳専務理事の解任が必要です。
② 見せかけの「会員ファースト」
JARLの本当の魅力は何でしょうか?QSLカードの転送だけなのでしょうか。JARLには、我々のすばらしい趣味、真にアマチュア無線を推進するための活動が、期待されているのではないでしょうか。
例えば年4回の「JARL NEWS」、年間3360万円の経費がかかっていますが、これって本当に必要でしょうか?中綴りの特集など素晴らしい記事もありますが、JARLを存続の危機に陥れてまで、続けるべきものでしょうか。
今年の1月から、2名の歌手の方がJARL広報大使に選任されました。疑問に思った方も多かったと思います。アマチュア無線家として歌手として、この2人には是非頑張ってもらいたい。でも、なぜこの2人を、JARLという組織として選んだのでしょうか。他の歌手の方には来てもらいたくないということでしょうか。JARLのイベントで、広報大使の歌を聴かせてもらえることが、JARL会員の本当の希望なのでしょうか。
今年の1月に、突然「Radio JARL.com」というラジオ番組が始まりました。なぜ「ドット・コム」??アマチュア無線の矜恃・誇りはどこにいったのでしょうか。会長と広報大使の掛け合いは時間の無駄、どうせやるならARRLのように、アマチュア無線界の最新情報を提供するオーディオニュースを流すべきではないでしょうか。
4月から募集が始まった「傷害補償保険」も突然でした。アマチュア無線とは関係ない損害保険を、会員は希望しているのでしょうか。代理店には、いくらの手数料が落ちるのでしょうか。
昨年の総会で、ある社員から、お正月のQSOパーティの開催期間の延長が提案されました。理事会からコンテスト委員会に諮問されたはずですが、いつの間にか有耶無耶になりました。多くのアマチュア局が参加しやすいようにQSOパーティの期間を延長することすら、現執行部は実現できないのでしょうか。
QSLビューローだっていつまで続けられるのでしょうか。昨年5月、髙尾会長は職員2名を引き連れ、JARLの経費で島根を訪れ、JARLビューローの受託会社を突然表彰し、しかもそのことについて他言するなと申し向けたそうです。表彰なんかでごまかすことなく、ビューローの本当の問題を検討する必要があるのではないでしょうか。
電子QSLシステムは、会員の最大の関心事のひとつでしょう。ですが、どのような電子QSLシステムを検討しているのか、情報は開示されませんし、会員の意見・希望を広く聞くこともありません。昨年数百万の予算が計上されたという話もありますが、そんなわずかな予算でシステムを作れるはずがありません。将来にわたって維持費も必要であることを考えると、後輩たちに負の資産を残すことはできません。
昨年は総務省が、電波法に関係するパブリックコメントを複数回募集しましたが、JARLとしての意見提出はごくわずかでした。無線局免許手続きの簡素化、バンド防衛、HFローバンドの開放、電波利用料の引き下げ等、アマチュア無線家誰もが希望する問題は山積みであり、これらの問題の解決こそが、アマチュア無線家がJARLに最も期待すること。なのに現執行部は、何をやっているのでしょうか。
JARLの本当の魅力は何でしょうか?QSLカードの転送だけだといわれて、会員として恥ずかしくありませんか。我々のすばらしい趣味、アマチュア無線を推進するためにJARLに期待される役割は大きいのです。事業計画の見直しとそれに対する予算の組み替えが必要ではないでしょうか。
現執行部による口先だけの「会員ファースト」など、もう必要ありません。
③ 現執行部によるずさんかつ独善的な団体運営
②に挙げた現執行部による種々の行為、例えばJARL広報大使の選任、ラジオ番組の開始、QSLビューローの表彰などは、2018年度の事業計画にも予算にも記載はありません。これらは当然、理事会の承認を得てから行われるべきことです。本来なら、事業計画を変更し、必要に応じ補正予算を組んで、我々会員の代表である理事の承認を得てから行われるべきものです。
しかし、髙尾会長と日野岳専務理事は、JARL広報大使の選任、ラジオ番組の開始、QSLビューローの表彰を理事会にかけることなく、独断でこれらを行い、理事会へは事後報告だけで済ませました。
理事の中には、JARLの現状を憂い、理事会で問題提起をする志の高い方がいらっしゃいます。例えば、第37回理事会(2019年2月24日及び25日開催)において、高尾会長及び日野岳専務理事が作成した2019年度の赤字予算案に対し、JA2HDE木村時政 JG2GFX種村一郎 JR3QHQ田中透 JA4DLF綱島俊昭及びJA9BOH前川公男の理事5名は、「会員サービスを抑え、収支均衡・改善に向けた指針を検討してはどうか。」との意見を表明し、反対票を投じました。しかし、同予算案は、残念ながら10名の理事の賛成により、承認されてしまいました。JARLの理事会は、志の高い理事から現執行部に質問をしても十分な説明はなく、審議の時間が十分あるにも拘わらず、議長からは、一言も話す機会が与えられずに一方的に閉会されるようなありさまだそうです。
会員の皆様からお預かりしている貴重な会費を、髙尾会長及び日野岳専務理事の独断で使わせてよいはずがありません。
以上の理由から、髙尾理事及び日野岳専務理事の解任を要求するものです。
以上